ペットホテルを併設したトリミングサロン「StayBull」さんの移転計画です。
駒場東大前駅から徒歩5分、淡島通りに面した新築のスケルトン物件からのスタート。
海に慣れ親しんだオーナー様からのご要望は、「海の雰囲気を感じるかっこいいペットサロン」。
「西海岸風」「スタイリッシュ」をキーワードに、アットホームさを感じられる空間づくりを目指しました。
エントランスの真正面に待合スペース、その奥にはドッグランスペースが開放的に広がる店内。
エントランス左側には受付スペースと物販スペース、ドッグランスペース奥には、ペットホテルとスタッフルーム、トリミングスペースを配置しました。
待合スペースは、カジュアルなデニム生地のソファやウッドテーブルを設置して、まるで家でくつろいでいるかのように感じられる空間です。
待合スペースとドッグランスペースとの壁面は濃ネイビーカラーの塗装で仕上げました。
こちらの壁面は、店内に入った際に一番最初に目に入り、店の雰囲気や印象を決める重要な箇所。
真っ黒だと重く、暗い印象になってしまい、反対に明るすぎると「かっこよさ」が損なわれてしまう…どのようなカラーを持ってくるのが良いのか、最もしっくりくるカラーの検証を重ねました。
ドッグランスペースの床は明るい木目調の長尺シートをセレクトし、ペットが触れやすい壁面の高さまで巻き上げています。
白の壁面は、汚れても手入れがしやすいよう、クリア塗装で仕上げを。
入り口に設置した柵はアメリカンフェンスのイメージで、エキスパンドメタルを黒で塗装しオリジナル制作したものです。
シンメトリーに配置された大きめのグレーのライトは、スケルトン天井との雰囲気と統一。
スタイリッシュさも持たせつつ、グレーのカラーによって、適度な軽さと柔らかさを感じさせてくれる空間になっています。
「かっこいい犬小屋をつくりたい」とのご要望も受け、犬小屋に見立てた物販スペースを店内に設けました。
エイジング塗装で、あえて使い込んだ風合いをつくり、木のぬくもり感を強調させることで、全体の空間に親しみやすさの要素をプラス。
また屋根部分だけ黒塗装し、引き締めながら空間全体のデザインに纏まりを持たせました。
犬小屋に描かれた「StayBull」のサインもワンポイントとなり、ベンチに自分たちのペットを座らせて思わず写真を撮りたくなる”フォトジェニック”感も意識しています。
最後に、海辺をイメージさせる雑貨や植物をディスプレイし、西海岸の潮風を感じる空間に仕上がりました。
引渡しまでペットたちの反応が気がかりだった今回。
撮影中、ペットたちが終始喜んで(?)ドッグランを駆け回っている姿をみて、ほっと一安心でした。
ここを訪れるお客様にとっても、ペットたちにとっても、居心地の良い憩いの場、そしていつも笑顔溢れる場になればと思っています。
DETAIL
店舗詳細
STORE
DATA
店舗情報
- 店名
- StayBull DOG SCHOOL
- 住所
- 東京都目黒区駒場1-36-8 Cavallo駒場 1F
- Web
- http://www.staybull-dog.com/
- 広さ
- 40坪
- 竣工
- 2017年