福岡市中心部の赤坂駅周辺は、オフィスビルや飲食店が立ち並ぶ活気あふれるエリア。コワーキングスペース「the from 昭和通り店」は、ワークスペースとしてはもちろん、カフェとしての利用も可能。お客様のニーズに応じて自由に活用できる空間となっています。
施主様は、若きITクリエイティブ系スタートアップ企業で、福岡にはまだ少ない「シェアラウンジ」スタイルのコワーキングスペースを実現したいとお考えでした。若いクリエイターをはじめとする様々な方が自由に発想を広げられる、洗練された空間を提供したいという想いに、クロノバデザインの「個店」コンセプトが一致し、今回のプロジェクトが形となりました。
「Upcycle(アップサイクル)」古材が醸し出す温もりと創造性
築年数を重ねたビルならではの風合いを最大限に活用。古いものを再利用することで、環境に配慮した「アップサイクル(Upcycle)」をコンセプトに置きました。
アップサイクルとは、リサイクルとは異なり、廃材や不要品をそのままの形で再利用するのではなく、デザインや創造性を加えて新しい製品や価値を生み出すこと。元の形状や用途以上に高品質で魅力的なものにすることを目指します。
厳選した古材を巧みに使い、店内に温かみを演出。一本一本を丁寧にチェックし、曲がり具合や風合いにこだわり、最適な配置で使用しました。
レイアウトは何パターンも検討。窓際にあるビルのサッシをあえて残し、ファサードの古材と融合。ずっと前からあったような、そんなノスタルジーを感じる。
外観への古材の使用は経年劣化も視野に入れ、時を経ることでより良い風合いになるよう計算して配置。
大通りからの光が差し込む大階段
天井高を利用してつくった大階段は 、座って作業できるワーク&カフェスペース。全面道路(昭和通り)を向いていて、座った時に解放感が出るようにレイアウト。座ると福岡の街と一体になれる開放感が得られます。
「ワークスペース」と「カフェ」の心地よさを融合
洗練されたデザインと居心地の良さが共存する店内は、リラックスしながら集中できるワークスペースと、コミュニケーションが弾むラウンジスペースが絶妙なバランスで共存。「働く」と「寛ぐ」を両立しています。
店内入ってすぐ、受付横にベーグル台を設置。ベーグルやカヌレなどこだわりの品が並びます。裏にはドリンクコーナーやお菓子など息抜きにぴったりなサービスも充実。ベーグル台の古材も1つ1つ組み合わせを考えながら配置。天井にも古材をバランスよく組み上げました。
ラウンドベンチの中央には植物を。幹の曲がり具合などがいいアクセントに。
夜の店舗は古材が優しい光に照らされ、レトロなタイル張りのビルに温もりを与えています。
施主様からは「想像以上だった」と非常にご満足いただき、その結果、既存店の改装もぜひお願いしたいというご依頼をいただきました。
オープン直後から多くのクリエイターに利用され、福岡の新たな文化の拠点としての役割を担い始めています。「the from 昭和通り店」は、刺激的でありながらも落ち着ける特別な場所。新しいアイデアが芽吹くきっかけになるかもしれません。ぜひ一度、訪れてその魅力を体感してください。
もう一店舗の「the from 赤坂駅前店」の事例についてはこちらをご覧ください。
https://www.chronoba.com/works/3672.html
DETAIL
店舗詳細
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DATA
店舗情報
- 店名
- the from 昭和通り店
- 住所
- 福岡県福岡市中央区舞鶴2丁目2−7 第2赤坂門ビル 1F
- Web
- https://the-from.com/shop/01
- 広さ
- 56.65坪
- 竣工
- 2024年3月