群馬県伊勢崎市で運送業を営む NEXTBASE 株式会社の持つ約 3000 m²の広大な倉庫の半分をインテリアショップに コンバージョンするご依頼。
これまで数店舗お手伝いさせて頂いた DULTON と一緒に店舗プロデュース・デザインディレクションをする joint work です。
2021.09.14 現地調査
物流倉庫として稼働していた倉庫は、ハリウッドのアクション映画の撮影に使いたいとオファー があったという、天井高 10.5mの鉄骨平屋造の 圧巻のスケール。
2021.10.05 第一回ディスカッションMTG
クライアントからの要望は“パラダイス”“オアシス”“解放感”というキーワード。 「海のない群馬だからこそリゾートに来た気分を味わえる場所にしたい」 このご要望を叶え、購買欲を掻き立てるマルシェのような空間創りを目指す方向性に。
この段階からDULTONの空間デザインチームとVMD担当も一体となって意見交換を行い、店舗運営側の意見を取り入れたコンセプトを組み立てていきました。
数百枚のイメージ写真を並べ、インスピレーションで取捨選択。
ここではDULTONの世界観を表現する事に重点を置き、DULTONチームの方々が弊社事務所に来て頂き、イメージのすり合わせに何時間も費やしました。
ポイントとなるワードを書き込んだり、イメージスケッチをしたり(地平線からとつぜん姿を表す…フェスのような)初期段階ではかなりアナログな方法でイメージのすり合わせを行いました。
2021.10.28 第二回ディスカッションMTG
クライアントからの要望を様々な方向から解釈し、デザインの大枠を固めていく。 現地調査時からキーポイントとして考えていた「10.5mの天井高を活かすデザインとして単管足場で空間構成する事」とディスカッションを経て辿り着いた「陸の孤島=secret island」というコンセプトワード。 ここから一気にデザインが煮詰まっていきます。
▼アートディレクター作イメージ鳥瞰パース
▼完成イメージの外装パースと内装パース
2022.04.13 着工
高所作業車と大量の単管足場。 これが今回のプロジェクトのメインリソースです。
店全体を単管足場で構成するという新しいチャレンジであった為、メーカーと安全性や施工方法を充分に検討して進めて行きました。
足場が組みあがった段階で 9mの高所作業車 から見下ろした写真ですが、人の小ささが スケールの大きさを物語っています。
最終段階では、DULTONのVMDチームがこの大空間に商品を埋め尽くしていくのですが、イメージの打合せにも参加頂いていた女性スタッフの方々が、今度は作業着姿でディスプレイを作り上げていく姿が何とも楽しそうで、この案件を通じてDULTONというブランドのカルチャーを感じられたような気がします。
2022.06.09 オープニングセレモニー
砂漠の中に突如現るオアシスのように外構はドライガーデンをイメージし、乾燥を好むサボテン類を植樹。 ファサードには新たに鉄骨と単管足場で構築したゲートを設け、年月をかけてオアシスに植物が生い茂るかのようにツタ科の 植物を植えて経年変化を愉しんで頂けます。
店内は中央にそびえ立つ単管足場のタワーの下にキャッシャーを配し、そこを取り囲むようにカテゴライズされた商品の島が足場で組んだグリッドの中に納まっています。
これらは中央から外側に向けてすり鉢状に高さを付けていくよう設計されており、空間のスケールを最大限に活かしながら VMD の観点にも配慮した空間構成になっています。
メディアにも多く取り上げられ、遠方からもお客様がいらっしゃるスポットとなっているようです。
ファサードにツタ植物が絡み、ジャングルのようになるにはしばらく時間がかかりますが、植物の成長と共に変化していくNEXTBASE様の取り組みに今後も注目していきたいと思います。
DETAIL
店舗詳細
STORE
DATA
店舗情報
- 店名
- NEXTBASE joint work with DULTON
- 住所
- 群馬県伊勢崎市曲沢町1567
- 広さ
- 284.05坪
- 竣工
- 2022年5月