隅田川や荒川、東京湾に囲まれ「水辺のまち」として発展してきた江東区の深川にそのお店はあります。
先代のご子息、ご令嬢が営む『いちご亭』が昨年の11月に移転オープンされました。移転と言っても、以前までお店を構えていた場所のすぐ後ろなので、立地はあまり変わっていません。「深川のご近所の皆様にこれからも来てほしい」 そんな思いからこの移転が実現しました。昔から足繁く通っていた地域の方々は、移転した今でもお店に足を運び、店内は常連のお客様で賑わいを見せています。
カフェスペースと洋菓子店が横並びに併設されており、洋菓子店では一つ一つ丹精込めて作られた種類豊富なケーキが、ディスプレイでお客様をお迎えします。店内に入ると目の前にディスプレイが飛び込んでくるため、お店の前を何気なく歩いている人からも素敵なケーキたちが目に留まります。
道を歩いていてお店が見えてくる10m前の見え方や、お店に入る前、入った後の人の目線を考えたデザイン設計は、繁盛店を作り上げるために熟考しているポイントです。
洋菓子店の隣に併設されたカフェスペースは、元々は倉庫として利用されていた建物で、H形鋼がむき出しになっている状態でした。そのような既存の味のあるインダストリアルな空間をそのまま活用したカフェスペースとなっています。
ナチュラルな木枠はお客様に温かみのある雰囲気を提供します。また、お客様が座って空間とサービスを楽しむ椅子にもこだわりがあります。あえて椅子を一つのデザインに統一させず、多様な形、素材の椅子を採用しました。
入口から店内に入ってお客様の目を引き付けるのが、カウンター上の大きなシャンデリア。こちらは当社のデザイナーがDIYしたものです。
カフェならではの泡だて器を連想させる特製のライトや、高級感漂わせる赤い装飾品などが店内を明るく照らしています。壁のレンガ模様はブリックというタイルでデザインしました。アクセントを加え、よりインダストリアルな雰囲気を醸し出しています。
そんな下町のご近所の方々に愛される、家族で営む洋菓子店とカフェスペース。以前の店舗から移転して空間デザインも一変し、新しい『いちご亭』がスタートしました。
これからは地域の方だけでなく、家族や恋人、友人と一緒についつい足を運びたくなるような、一期一会を大切にする温かみのあるお店に仕上がりました。
DETAIL
店舗詳細
STORE
DATA
店舗情報
- 店名
- いちご亭
- 住所
- 東京都江東区猿江2-8-13
- Web
- http://www.ichigotei.jp/
- 広さ
- 約66.4坪
- 竣工
- 2019年