ペットサロン・ホテルの「マ・シェリー」の2店舗目が学芸大学駅から数分の場所にオープンしました。
このサロンの特徴は犬のための料理イベントが行えるキッチンスペースがあること。
料理だけでなく、多目的に利用できるのでどんなイベントがあるのかつい気になって寄ってみたくなる。
そんなペットサロンになりました。
店内は、個性を出したいというリクエストから、『非日常の好奇心をかき立てるわくわく感、ニューヨークを思わす都会的な雰囲気』をテーマにデザインしました。
設計時は既存店に赴き、必要寸法を落し込んだうえで、既存店から出てきた課題を改良した設計にしました。
ファサードはモルタルにブラックが空間を引き締めるスタイリッシュなデザインです。
お店の前を行き交う人からロゴが見えるようにサインを両サイドの壁に設置しました。
あえてファサードはシンプルにまとめ、お店の外観をホワイトに塗装することで半地下にあるお店が通りがかる人の目を引くように計画しました。
さらにお店の窓から明るい印象のレセプションやキッチン、トリミングスペースの様子を見ることができます。店内を広く見渡せるオープンな雰囲気で地下ならではの入りにくさを感じません。
レセプションは印象的なパープルをベースに、ゴールドカラーがアクセントのニューヨークのアパートメントのような空間です。
カウンターはキラキラとしたガラス製のモザイクタイルでお客様を出迎えます。
入口、受付奥のキッチンスペースの開口、トリミングスペースの開口と、3か所の大きな開口があるので見通しがよく半地下でも暗い印象は無く、解放感があります。
また、機能面にも配慮して、入口のスライドするフェンスは耐水性、耐汚染性に配慮した化粧板で造作しました。
一方トリミングスペースは機能性と清潔感を大事にしました。
窓の高さは飼い主からトリミングする犬の姿が見える高さに配慮して設計しました。お互い姿見えると安心できますね。
ホテルとトリミングスペースは共通して塩ビの長尺シートを巻き上げて床を施工しています。
防水性を高め、掃除がしやすいので、清潔が保たれ管理しやすいものを選びました。
また、半地下という立地からペットのにおいがこもらないように配慮し、ホテルの個室部分や各部屋には換気を設けました。
トリミングの待合スペースは犬の居心地の良さを考え、思わず眠りたくなるような照明設計です。
キッチンスペースでは最近、バレンタインの犬用のケーキをつくるイベントが行われたそうです。
トリミングやホテル利用だけでない、飼い主さんがペットを通じて集まる場として、温かく居心地のいい空間になっていくことでしょう。
DETAIL
店舗詳細
STORE
DATA
店舗情報
- 店名
- MA CHÉRIE 学芸大学
- 住所
- 東京都目黒区中央町2-37-3 Casa学芸大学 B1F
- Web
- http://www.macherie-dog.com/
- 広さ
- 17.8坪
- 竣工
- 2019年