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アイデア

匂い、風向き、換気。空調がつくりだす居心地の良い飲食店。

update :

空調が大事だというのはどなたでもご理解されやすいと思います。ポイントをすごーく簡単にいいますと、必要な空調の容量よりも一回り大きな馬力数の機器を入れること。人が最大何人滞在し、出入りする店なのか、日当たりはどうか、飲食店だと熱機器(ガスレンジ等)の発するカロリー数などを加味して計算し馬力数を出していきますが、余裕を持たせた機器を導入しておくことが何よりも空調の快適さを確保することにつながります。

快適な空調のポイント

そのほかにも気を付けなければならないポイントは、風向き、日当たり、結露、天井高、個室・半個室の場合…きりがありませんが、代表的な問題は風向きです。

よくあるのは”風が限られたお客様にだけ当たってしまう”という問題です。高級ホテルや美術館などは空調に相当な費用をかけて空調機器の存在感を消しながら適度な空調を実現していますが、一般の店舗の場合、採算を考えるとそこまで空調に費用をかけられないことが多くなりますので、現実的な対応としては、風向きを変えるような市販の風向板を利用したり、オリジナルで加工した部材を取り付けて気流を変えたりします。高級ホテルや美術館程ではないにしてもビルトインエアコンという機器を使えば一般のお店でも空調機器を見えないようにし、風が特定の人にだけ直接当たることを回避することもできます。通常よりも費用は掛かりますがバカ高いわけではありません。

換気工事の重要性

「飲食店の快適性において最も重要な要素が換気工事です。」と言うと意外と思われるかも知れませんが、既に飲食店を経営されている方にはご納得頂けるかと思います。
飲食店を選ぶとき、「何を食べたいか」以外に「においがつくかどうか」で選ぶことがあると思います。焼肉など、においがつくお店に行くときは覚悟して行くので問題ありません。ただし、さっぱりしたもの(刺身など)が食べたいという時にはにおいがつくお店には行きたくありません。匂いは、たばこも含めてです。基本的に換気が悪いお店は気分のいいものではありません。若い女性はなおさら気にすると思います。これは、嗜好からくる換気の効果です。

もうひとつは、技術的な換気効果です。「うちの店っていくら掃除してもなんか下水臭いんだよな。」「入口のドアがやたらと重い。」という悩みありませんか?それは、換気が原因の可能性があります。特に地下の飲食店では、そういったことが多く起こります。 なぜでしょうか?
一般に換気を排気だけで考える方が多いのですが、換気では、給気と排気のバランスを考えなければなりません。排気をすると室内の空気が不足しますから、そのぶん外気を取り込まなければなりません。特に油ものを使うお店では、排気量が多い割に給気が足りないのです。下水が臭かったり入口のドアが重いのは、足りない空気をどこからかとろうとしてわずかな隙の下水配管や入口のドアの隙間からも吸い上げてしまっている為です。給気分しか排気しませんので当然煙いです。都会の飲食店は窓面が少ないため換気しづらく、これが地下だとなおさら条件が悪くなります。

焼肉、中華、イタリアンなど火力を必要とするお店では給気をとれるかどうかが大事なポイントになります。またこれらのお店は、ビルオーナーから排気ダクトを屋上まで立ち上げることを要求されることも多いため余計な費用が掛かりがちです。

これもベストな仕事を追い求めればコストが掛かりますが、当社では経験による対処方法が色々とありますのでご相談ください。

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