新潮流、プライベートサロンの増加とその可能性
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今、当社へのヘアサロンのご依頼は、半個室、個室のみ、またはプライベートサロンのご依頼が増えています。プライベートサロンは、繋がりを生み出す本来の“サロン=社交場”となる新たなビジネスの可能性を秘めています。
INDEX
1.厳しい背景と、増えるプライベートサロン
2. プライベートサロンの特徴
3. プライベートサロンの成功例
4. まとめ
厳しい背景と、増えるプライベートサロン
ヘアサロン業界は成熟し、店舗数は飽和状態に達しています。ご存じの通り、日本は人口が減っています。それにも関わらずヘアサロンは増えているのが現状です。
(厚生労働省の衛生行政報告例より)
2000年代初め、大手チェーンが占めていた時代は、安い価格で同じ技術を提供することでお客様は満足していました。そこから、多様化の時代となり、ニーズが細分化していきます。そのニーズに合わせて増えたのがプライベートサロンや、髪質改善サロンなどの特徴をもったヘアサロンです。
例えばプライベートサロンの立地はマンションの1室、セット面は1席と少ない投資で営業可能な場合が多く、自分らしさを求めて独立する美容師さんに人気のスタイルがプライベートサロンです。
プライベートサロンの特徴
プライベートサロン人気店の特徴は、多くのヘアサロンが掲載している、ホットペッパービューティーに掲載しておらず、マンションの1室で開業している場合は看板もありません。それでも予約は満席です。
それはなぜか、オーナーの技術力はもとより、その空間とサービスに満足しており、リピートし、ファン化しているからです。ファン化することで来店頻度や単価が上がったり、SNSで友だちにお勧めしたり、他店に流れていかない愛着心が生まれ、少ない顧客数で高い利益を生み出すことができるようになります。
空間においての満足感は、お客様一人一人に向けた特別感の高い、プライベートの演出が重要です。
プライベート感のある空間づくり
セット面は1席のみの完全プライベートサロン
2席設けることも可能なゆったりとしたスペースでも、あえて1席のみとすることで、上質な椅子を用意し、お店やスタイリストを独占して自分だけの特別な空間・時間という演出が可能です。
こちらのヘアサロンはお一人で運営しています。セット面は1つしかなく、訪れるお客様の高い満足感を生み出す、パーソナルな個別対応、独自のカウンセリングを特徴としています。
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半個室で客層の幅が広がるリラックス空間に
複数のセット面を用意する場合は仕切りがあるだけで、プライベートな空間にできます。例えるなら飛行機のビジネスクラスのイメージです。1人分のセット面にゆとりをもたせて、人目が気にならないようになれば、ベビーカーで訪れやすくなる面も。客層の幅が広がりつつ、他店との差別化にもつながります。
プライベートサロンの成功例
プライベートサロンを好むお客様にはある特性があります。
それは、“スタイルへの共感”を重視するということです。
サロン自身のスタンス(スタイル)に”共感”できることが大事。だからこそサロン空間デザインやインスタなどのセンスが重要です。プライベートサロンとは、”私のためのヘアサロン”なのです。そして、SNS、口コミやお店の雰囲気に惹かれて来る方は、期待感がかなり高まっているだけに、それに応えられるだけの技術力や接客術が必要となります。
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一度でも他にはない体験をすると必然的にリピート化していきます。
リピートしていく過程で”信頼感”が熟成され安心してお勧めを受け入れる気持ちに繋がり、単価アップや「知人にも勧めたい」というサロンの一員のような愛着心が生まれ、「お客がお客を呼ぶ」循環に繋がります。
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さらにトップレベルのプライベートサロンになると、お客とお客を繋ぐリアルマッチングな場となっているお店もあります。お客様の情報や好みを多く持つことを活かし、仕事やコンパへの繋がりを意図的につくり本来の”サロン=社交場”となっているのです。それは、ヘアサロンを超えたビジネスへのきっかけともなっています。
まとめ
最近、当社へのヘアサロンのご依頼は、半個室、個室のみ、またはプライベートサロンのご依頼が増えています。それは単なる差別化にとどまらず、「お値段以上」の価値観とは別の価値観を求めている方への対応が見て取れます。この流れは美容サロンだけでなく飲食店なども同様です。“私のためのサロン”にはまだ計り知れない大きな可能性があると感じています。